デジタルサイネージの躍進
先述の購入動機が重要視されはじめ、様々な分野での差別化がマスメディアを通じて始まると、今度はタイムラグというハードルが出現しました。マスメディアはその多くが、自宅での認知を念頭に考えられています。特に最大のメディア、テレビもゴールデンタイムという言葉があるように、夜間を大きな広告媒体として捉えています。ここに問題が生じました。 30秒間のCMにおいて、認知・差別化情報・購入動機の情報を伝え、消費者が行動する時間(翌日以降ではないでしょうか)まで記憶する事は非常に厳しいのではないでしょうか。このタイムラグを解消する手段として広まった手法がデジタルサイネージです。情報提供場所を家庭やPCから解放し、売り場の中で購入動機を伝えることが出来るようになったのです。
モニターからの解放
場所を特定しないデジタルサイネージは瞬く間に拡大を続け、様々な場所にモニターは設置され続けています。それだけ大きなニーズがあり、驚きや感動を売り場や商品の近くで提供し、情報の差別化は成長すると考えられます。そういった中、デジタルサイネージの在り方を大きく変える手法が巷を席巻し始めました。存在を知らしめるエポックメイキングとなったのは、東京駅でのイベント、ロンドン五輪開会式での演出でした。プロジェクターを使い、映像を立体物に投影する手法、プロジェクションマッピング(以下PM)です。このPM、驚きや感動を与えるコンテンツに主題は行きがちですが、最大の特徴は映像がどこでも流せるという点です。 それはつまり「映像がモニターから解放された」という事です。 その中でも最も大きな恩恵は広告分野にあり、その自由度の高さは情報のクォリティを飛躍的に高めていくでしょう。
VMD2.0
BEAM GRAPHICS